hari
前回の続きです

実は「痛さ」と言われるものには2種類あります
ひとつ目は、「切皮痛(せっぴつう)」といって、
鍼が皮膚を突き通す段階を専門用語で
切皮と言いますが、その時の痛みです
ごく稀に、毛穴に鍼が刺さってしまった
場合などで起こります

チクッとまさに刺されたように感じる痛み、
すぐに治まる場合が多いですが、残るようであれば、
がまんせずに術者におっしゃって下さい

もうひとつの痛みとはなんでしょう?
それは鍼の「ひびき」と言われるものです

これはツボによっても、症状によっても
感じ方は変わります
「ビーン」ときたり、「ズーン」と重たい
感覚の時もあります

これは、特に初めての患者さんからしてみれば、
安心感や慣れがないので「痛み」と取られても
しょうがないかもしれませんね
だがしかし!「切皮痛」と「ひびき」とは、
切り離して考えていただきたいです

では、この「ひびき」がない鍼というのは、
効果が無いのでしょうか?

これもまた人によって答えは様々ですが、
私の答えは、ツボによっては「ひびき」が
必要なことがあります、です

西洋医学的には鍼の「ひびき」は、
脳内モルヒネと言われる
エンドルフィンを生み出す原動力とも言われ、
全身をめぐって痛みを和らげ、
精神を安定させる働きがあると言われています

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