経絡についてもう少し詳しく(前編)
「なんかこないだから左手の中指だけが冷たく感じるんやけど…これって何かの病気かな?」
先日同級生(女性)からこんな相談を受けました。
私はこの話を聞いた時、内臓の問題が経絡へ影響しているのでは?と考えました。
ということで今回は経絡とは何か?ということをもう少し詳しくご説明したいと思います。
それにはまず経穴(ツボ)と経絡をおさらいしましょう。
ツボとツボを結んだ線が経絡でした(こちら)。
例えば、足のふくらはぎをギューッと締めつけたら血流は足に行かなくなりますね。
足に行かなくなった分、お腹の内臓に流れ込む量が増えます。
鍼灸治療はこれと同じような事をしています。
打ち方によって流れを早めたり、遅くさせたり、止めたり…そういう血液も含めた「水」の状態を調整するときに経絡を使います。
私が「東洋医学は「水」の医学です」と言うのはこういうことからです。
その「水」が少なくなっているのか、多すぎるのか、あるいは足りないために発熱しているのか、多すぎて冷えているのかということを考えます。
例えば「水」が少なすぎて流れなければ、モノが詰まりますね。
身近な例で言えば便秘です。
便秘するとウンチとして排泄しなくてはならない毒(熱)が体内に残ってあちこちで悪さをします。
腰痛、しびれや痛み、四十肩、脳に行けば認知症やパーキンソン病など。
そこで胃腸に関連する経絡上のツボを使います。
胃腸に「水」を送ることで詰まっているモノが流せると、便が出て毒が出て行く、こんな感じです。ちょっと長くなりましたので、後編に続きます。
私は、様々な治療を試してみても、なかなか改善しない体調不良でお悩みの患者さんのお手伝いをさせていただきたいと思い、日々鍼灸治療を行なっています。
もう治らないとあきらめておられる方、私の症状はどうかしら…と心当たりのある方はぜひ一度お気軽にご相談ください。